先日、お客様との打ち合わせの際に、「上棟式ってどうすればいいの?」と尋ねられたことがあります。「お客様次第です。」とお答えしています。
昔は、お客様と職人のコミュニケーションを取り、その後の安全を図り、職人に気持ち良く仕事をしてもらうことを目的としていたようです。また、建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式でもあったようです。この儀式にも細かい作法が色々あります。
私たちは上棟式の有無で仕事に手を加えるようなことはしません。ですから、お客様にこだわりなどがある場合は別として、特にやってほしいとも、やらないでほしいとも言いません。
よりよいものを作りたい、お客様に少しでも喜んで頂きたい、そんな思いを共有している職人さんたちとお仕事させて頂いていますので、上棟式の有無は気にならないのです。
最近はめっきり少なくなった上棟式でのお餅やおひねりのふるまい。幼いころ、上棟式で上からお餅やボールをまく父を見て、とても誇らしく感じたのを昨日のことのように覚えています。「お父さんカッコイイ!」と、父が大工でよかった、そう感じる時でもありました。

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